乳白色の花、柔らかく 小豆島でオリーブ開花
国内最大のオリーブ栽培地・小豆島で、オリーブの花が咲き始めた。直径3、4ミリのかれんな乳白色の花がそよ風に揺れ、初夏の日差しを受けて輝いている。
20種約2千本を植栽している小豆島オリーブ公園(香川県小豆郡小豆島町西村)では、例年より2日早い23日に、スペイン原産の早生(わせ)品種マンザニロの開花を確認。同公園によると、冬場は冷え込んだものの、4、5月の気温が高めに推移したことで早めに開花したという。
公園の人気スポット・ギリシャ風車周辺は日当たりが良く、他のエリアより先行して花が咲いており、青い海を背景に、白い花と緑の葉がつくるコントラストに観光客らが見入っている。川崎市から訪れた公務員の女性(36)は「花の白色が柔らかで、香りも優しく心が落ち着く」と話していた。
同公園では他の品種も順次開花する見通しで、花は6月初旬まで楽しめるという。担当者は「今年も花つきは良好。台風などの被害がなければ、秋には例年並みに果実の収穫が期待できる」としている。
(四国新聞・2022/05/25掲載)