涼しげに咲き誇るハナショウブを栽培する「かわつ花菖蒲園」(香川県坂出市川津町)が6月1日から14日まで、3年ぶりに一般開放される。青や紫など色とりどりの約1万8千本が続々と見頃を迎えており、園内を初夏の爽やかな雰囲気で包んでいる。


華やかに咲き誇るハナショウブ=坂出市川津町、かわつ花菖蒲園


 かわつ花菖蒲園は、市が川津浄水場内で使われなくなったろ過池(約1300平方メートル)を活用して整備。水道週間(6月1~7日)に合わせ、市制50周年に当たる1992年から一般開放をスタートした。毎年、2週間で1万人ほどの来場者を迎える人気スポットだが、昨年と一昨年は新型コロナウイルスの影響で、開放を中止していた。

 園内では70種類約6千株を植栽。今年は「金剛山(こんごうさん)」「紅半夏(べにはんげ)」「桃山(ももやま)の宴(うたげ)」など25種類の新品種も加わった。5月に温暖な気候が続いたことなどから、平年より1週間ほど早い同月中旬から順次開花しており、現在は赤紫色が鮮やかな「鬼祭(おにまつり)」などの早生(わせ)のほか、澄んだ青色をした「伊豆(いず)の海(うみ)」や「小青空(こあおぞら)」など、全体の約6割程度が見頃となっている。坂出市産業観光課は「今後、早生から晩生(おくて)へと、開花具合が移り変わっていく様子も楽しんでほしい」としている。

 開園時間は午前9時から午後4時までで、期間中は無休。入園無料。恒例イベントの「かわつ花菖蒲祭」と「かわつ花菖蒲茶会」は新型コロナ感染拡大防止のため中止となった。

 問い合わせは坂出市産業観光課、電話0877-44-5103。

(四国新聞・2022/05/31掲載)



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