医療従事者へ感謝の音色 高松交響楽団 19日、レクザムホールで定演 ベートーベンやワーグナー披露
高松交響楽団(佐々木啓隆理事長)の第126回定期演奏会が19日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。新型コロナウイルス下で医療現場が多忙を極める中、楽団メンバーにも在籍する医療従事者にエールを送ろうと企画。ベートーベンやワーグナーらドイツの作曲家3人を取り上げ、感謝の思いを込めて奏でる。
プログラムのメインはベートーベンの交響曲第3番「英雄」。本来は生誕250周年に合わせて2年前に演奏する予定だったが、新型コロナウイルス禍で公演が中止されたため、練習を重ねてきたメンバーの思いは強いという。
幕開けを飾るワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より「第1幕への前奏曲」では、力強い旋律で聴衆を勇気づける。結婚行進曲で知られるメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」の美しいメロディーも聴きどころ。指揮は高響に長年関わる田中一嘉。編成人数は約80人。
同楽団は昨年創立70周年を迎え、記念公演の第3弾として開催。今公演では県内の医療従事者とその家族を招待する。同楽団は「地域社会に感謝の思いが広がるきっかけになれば」としている。
午後2時開演。入場料は一般2千円ほか。問い合わせは事務局、電話090-9550-7441。
(四国新聞・2022/06/09掲載)