香川県さぬき市多和にある旅館の庭園で、ナツツバキが咲き始めた。純白のかれんな花が、訪れた人の心を癒やしている。


純白のかれんな花を咲かせているナツツバキ=香川県さぬき市多和

純白のかれんな花を咲かせているナツツバキ=香川県さぬき市多和


 ナツツバキは高さ10メートルほどまで育つ落葉樹。朝に直径約5センチの花が開き、その日の夕方に落ちる「一日花」として知られている。

 花をつけているのは、四国霊場88番札所・大窪寺から国道377号を長尾方面へ約2キロ進んだ道沿いにある旅館「竹屋敷」の庭園。敷地には約30本のナツツバキが植えられており、日当たりの良い場所にある木から、白い花をぽつぽつと咲かせている。

 今後も花は毎日少しずつ咲き、7月初旬まで見頃が続くという。今月20日ごろまではナツツバキより一回り小さい白い花のヒメシャラ、紫色のナツハギも楽しめる。庭園は午前10時から午後4時まで自由に観賞でき、屋敷内の食堂ではうどんやそばなどを味わうことができる。

 オーナーの西尾一三さん(75)は「新型コロナウイルスの影響でストレスもたまっていると思うが、おいしい空気と食事を楽しみながら花を見て、リフレッシュしてもらえたら」と話している。

(四国新聞・2022/06/09掲載)


旅館「竹屋敷」



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