家老林家のお宝ずらり 多度津で企画展
多度津町家中の町立資料館で企画展「多度津藩家老林家伝来の御宝展」が開かれている。多度津文化保存会が管理する多度津藩家老屋敷「林求馬(はやしもとめ)邸」(同町奥白方)の収蔵資料から、大塩平八郎や佐藤一斎ら幕末に活躍した儒学者の資料を中心に約50点を公開しており、来館者の注目を集めている。30日まで。
同邸は藩主が外国の軍艦からの攻撃を避けるため別邸を計画したのに合わせて1867(慶応3)年に築かれた。収蔵資料は求馬のほか、先代家老・良斎の時代に数多く集められた。
展示品のうち、大塩平八郎著の「洗心洞劄記(せんしんどうさっき)」は、平八郎自身の語録と中国儒者の陽明学批判に対し、鋭く反論した書籍。洗心洞は平八郎が開いた私塾で、良斎が隠居後、平八郎に陽明学を学んだ。葛飾北斎や岡本秋暉(しゅうき)、谷文晃(ぶんちょう)らの絵図なども展示している。
(四国新聞・2022/06/28掲載)
多度津町立資料館
所在地 | 多度津町立資料館 |
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開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
入館料 | 無料 |
TEL | 0877-33-3343 |