「3技法」駆使した讃岐漆芸36点並ぶ 中津万象園で企画展
中津万象園・丸亀美術館(香川県丸亀市中津町)で企画展「受け継がれる讃岐漆芸」が開かれている。香川県漆芸研究所(高松市)と初めてコラボレーションし、同研究所の修了生らが伝統の「香川の3技法」を使って制作した36点を並べている。7月3日まで。
同研究所は、香川の3技法「蒟醤(きんま)」「存清(ぞんせい)」「彫漆(ちょうしつ)」の伝承と後継者育成を目的とする全国初めての施設として県が1954年に開設。今年3月までに457人の修了生を輩出している。
企画展では最近10年間の修了生の作品を中心に展示しており、展示室の形状に合わせ、壁面装飾も7点配置した。土星とフランス菓子をモチーフにした存清箱やトランク風の彫漆の手提げ箱など若手らしいユニークな作品も多い。
開館時間は午前9時半~午後5時。観覧料は一般500円ほか。問い合わせは同館〈0877-23-6326〉。
(四国新聞・2022/07/01掲載)