夏の風情楽しむ 優しい明かり、境内包む 土庄で「あんどんまつり」
香川県土庄町の土庄八幡神社で「小豆島あんどんまつり」が開かれている。児童たちが牛乳の紙パックで手作りした「あんどん」の明かりが境内を優しく包み、参拝に訪れた家族連れらに癒やしを届けている。2日まで。
小豆島あんどんまつりは、県神社庁小豆支部が中心となって組織した小豆島夏詣(なつもうで)運営委員会が初めて開催。島内の児童に持続可能な開発目標(SDGs)について考えてもらおうと、授業や宿題などで使用済みの牛乳の紙パック(1リットル)を使ってあんどんの表側を作製してもらい、実行委のメンバーが発光ダイオード(LED)をつなぎ、太陽光で蓄電するなどした電力を用いて6月30日に明かりをともした。
参道などに飾り付けられたあんどんは計約650個。児童たちがオリーブの果実やフェリーが行き交う瀬戸内海の様子、棚田が広がる風景など、小豆島をテーマにした絵を描いており、訪れた家族連れらは「どれも絵が上手」「あんどんの光は落ち着く」などと話し合いながら境内を散策していた。
あんどんの点灯時間は午後6時半~午後8時半。小豆島町馬木の内海八幡神社でも14日から16日まで同まつりを開催する。
(四国新聞・2022/07/02掲載)