連日の猛暑の中、香川県小豆郡土庄町肥土山の銚子渓自然動物園「お猿の国」で2日、今夏初めて園内の池いっぱいに水が張られた。暑さ対策で例年より約2週間の前倒しにサルたちも大喜び。池に飛び込んだり、潜ったりして涼を満喫していた。


水が張られたばかりの池で水浴びをして涼むサルたち=土庄町肥土山、お猿の国


 約500匹のニホンザルを餌付けしている同園は、毎年7月半ばから8月末ごろまで、園の中央の餌場近くにある池の水を約1週間おきに入れ替え、サルに遊び場を提供している。今年は梅雨明けが早く、渇水の恐れもあるため、近くの川から水を引き込んで対応した。

 池に水が張られると、サルたちは興味深そうに周辺に集まった。若いサルが率先して水に飛び込むと、つられるように他のサルも次々と池に。高さ約2メートルの岩場からダイブして大きな水しぶきを上げたり、子ザルを背中に乗せて器用に泳いだり、岸に上がって全身を震わせ、水しぶきを豪快に飛ばしたりする姿に観光客らが歓声を上げていた。

 家族5人で訪れた愛媛県今治市の西井夢愛さん(11)は「お猿さんたちはとても気持ちがよさそう。見ているとプールに行きたくなってきた」と話していた。

(四国新聞・2022/07/03掲載)


お猿の国



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