松平頼重の足跡克明に 14日まで香川県立ミュージアム 生誕400年記念展
高松藩初代藩主・松平頼重の生誕400年を記念したテーマ展「京(みやこ)と頼重」が、香川県高松市玉藻町の県立ミュージアムで開かれている。幼少期を京都(京)で過ごした頼重の当時の様子が分かる史料や、高松藩と京にある御用商人の関係性を示す品が並び、頼重の足跡を京とのつながりの視点から伝えている。14日まで。
頼重は水戸藩初代藩主・徳川頼房の長男として江戸で生まれ、水戸家の事情によって9歳から11歳まで京で生活した。1639年に常陸下館の大名として独立した後、42年に高松藩主となり、幕末まで続いた同藩の礎を築いた。
頼重の幼少時代に縁ができた京の商家「松屋」は、高松藩の歴代藩主が将軍の名代として朝廷に参内する際に献上品を調達するなど、藩と京をつなぐ重要な役割を果たしたという。
同展では28点の史料を3章構成で展示。頼重の幼少期を取り上げた章では、京での世話人が書いた日記を紹介しており、学問に励みながら近所の子どもたちと遊んだり、狩りに興じて鳥を捕まえたりと活発な一面がうかがえる。
松屋についての章では、頼重が松屋の子どもに贈った伊万里焼の色鮮やかなカモやコイが並ぶ。松屋には他にも頼重自筆とされる絵や和歌書が伝わっており、両者の関係の深さを物語っている。また、会場床には高松城下が描かれた屏風(びょうぶ)のシートを設置しており、当時の城下町をじっくり眺めることができる。
入場料は一般410円ほか。問い合わせは県立ミュージアム、電話087-822-0247。
(四国新聞・2022/07/06掲載)
京と頼重
会期 | 2022/05/13~2022/07/14 |
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会場 | 香川県立ミュージアム常設展示室1(香川県高松市玉藻町5-5) |
開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
観覧料 | 一般410円ほか |
休館日 | 月曜日 |
TEL | 087-822-0247 |