インバウンド(訪日外国人客)の受け入れ環境改善に向け、観光庁は7日、香川県高松市浜ノ町のJR高松駅周辺で多言語表記の実地調査を行った。4月に瀬戸内国際芸術祭2019の開幕が控える中、外国人調査員らが駅から小豆島行きフェリーへの乗り継ぎを実際に行い、スムーズに目的地に向かえるかを点検した。


案内板の分かりやすさなどについて意見を交わす調査員=高松市浜ノ町

案内板の分かりやすさなどについて意見を交わす調査員=高松市浜ノ町


 実地調査は、複数の交通機関を乗り継ぐ「交通結節点」のうち、全国80ルートを対象に初めて実施した。

 高松駅周辺では、英語と中国語、韓国語のネーティブスピーカーら7人の調査員がJRの快速マリンライナーで到着後、フェリーで土庄港に向かう想定で実施。調査員らはまず、一人でフェリー乗り場まで行ってチケットを購入できるかを確かめた後、全員で各案内板の分かりやすさなどについて意見を交わした。

 調査員は、多言語の案内表示が多く配置されている上、フェリー乗り場までの距離表示やピクトグラム(絵文字)があったことを挙げ、「長い距離での乗り継ぎだったが、非常に分かりやすかった。高速船とフェリーの乗り場の分岐点で、それぞれの乗船時間と料金の表示があればより親切」などと話していた。

(四国新聞・2019/03/08掲載)


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