香川県まんのう町帆山地区で地域住民が育てているヒマワリ約20万本が見頃となり、一帯を黄色に染めている。今年は香川大学の学生らが初めて巨大迷路を企画するなど地域活性化に協力しており、16日には3年ぶりに「ひまわりまつり」(まんのうひまわり振興協議会主催)が開かれる。


一面を黄色に染めるヒマワリ畑。8日には香川大生らが「幸運の鐘」の設置作業などに取り組んだ=香川県まんのう町帆山

一面を黄色に染めるヒマワリ畑。8日には香川大生らが「幸運の鐘」の設置作業などに取り組んだ=香川県まんのう町帆山


 まんのう町帆山地区では、地元農家が約3ヘクタールで搾油用の品種を栽培。高さ1メートルほどに育ったヒマワリが大輪の花を咲かせ、見物客を楽しませている。近くの「中山団地」でも約4ヘクタールで約30万本を育てているが、今年は開花が遅れており、見頃は今月下旬の見通し。

 香川大の取り組みは「瀬戸内地域活性化プロジェクト」の授業の一環。地域人材共創センターの長尾敦史特命講師と学生が、昨年度からヒマワリ関連商品の販路拡大や誘客策を研究しており、まつりに合わせて巨大迷路などのアイデアを提案していた。

 8日には、畑で学生や町職員、企業ボランティアら約20人が作業。ヒマワリの間に迷路の通路を設けたり、2人で鳴らせる「幸運の鐘」やバス停を模した案内板の設置場所を決めたりした。迷路は広さ約20アール、入場料100円で、花が咲いている間は開放する。また16日午後8時からは、中山団地のヒマワリをスクリーンにしたプロジェクションマッピングを試験的に行う。

 まつりは16日午前9時半から午後3時まで、帆山公民館をメイン会場に開催。バザーが並ぶ「たべもの広場」には、ユーチューブでも人気の「田舎そば川原」や香川大生らが出店。ステージショーには、音楽ユニット「iiyu」や、まんのう町出身のテノール歌手、大西貴浩さんらが出演する。問い合わせは町地域振興課〈0877-73-0122〉。

(四国新聞・2022/07/12掲載)


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