国内外の芸術家と、将来を担う学生の作品を合同展示する「第7回和のコンテンポラリー in Japan 真夏の夜のお城美術館」(同実行委主催)が、21日から香川県高松市玉藻町の高松城跡玉藻公園披雲閣で開催される。禅の言葉をテーマに、会場を茶の世界に見立てて構成。復元工事を終え16日からの一般公開を予定している高松城桜御門の威容に披雲閣のライトアップなども加え、非日常の空間を演出する。24日まで。


浜野暢子「コズミックダスト―はじまりの前―VIII」

浜野暢子「コズミックダスト―はじまりの前―VIII」


 同展は、画家で香川短大教授の浜野暢子がディレクターを務め、2013年から開催。昨年はワークショップをオンラインで開くなど、コロナ下でも国内外でアートの息吹をつなぐ活動を行っている。今回は、美術を学ぶ大学生や国内の一般作家、ポーランド、スロベニアをはじめとする海外作家ら計55人が、絵画や立体作品を出品。中村谷威之(高松市)が空間プロデューサーとして初参加し、会場全体を茶の礼法に基づいて演出する。

 テーマの「直心是道場(じきしんこれどうじょう)」は、心のありようによって、至るところが道場となるという意味。作家が素直な心で精進し、芸術と向き合うことを目標としているという。主宰の浜野は、「心が閉ざされがちな時代だが、作品から若々しい希望を感じてほしい」と話している。

 21日は午後1~6時、22日は同9時まで、23日は午前10時~午後9時、24日は同4時まで。鑑賞は無料だが、玉藻公園入園料(大人200円ほか)が必要。問い合わせは同展事務局、電話090-8282-2046。

(四国新聞・2022/07/14掲載)


第7回和のコンテンポラリー真夏の夜のお城美術館

高松城跡玉藻公園披雲閣



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