国重文本尊開帳、あすから3日間 さぬき・志度寺
香川県さぬき市志度の四国霊場86番札所・志度寺は16日から3日間、普段見ることができない国指定重要文化財の本尊「十一面観音立像」を開帳する。例年は16、17の2日間だが、6月に同寺境内を国史跡「讃岐遍路道」に追加指定する答申を記念し、3日間開催する。
同寺に伝わる「海女の玉取り縁起」にちなみ、藤原不比等の妻である海女の命日に合わせて行う恒例行事。本尊は像高146センチのヒノキ材の一木造りで、脇侍の不動明王像と毘沙門天像と共に、国の重要文化財に指定されている。
開帳時間は各日午前10時~午後3時。拝観料500円。今年は拝観者に国史跡答申を記念した特製シールをプレゼントする。昨年に引き続き、本尊開帳時限定の金字で本尊や寺名などが記されたA6サイズの特製御朱印(500円、先着300枚)も用意している。
また、本尊開帳に併せて3年連続で大師堂の弘法大師像の開帳を実施。恒例の閻魔(えんま)堂と奪衣婆(だつえば)堂の公開も行う。問い合わせは志度寺、電話087-894-0086。
(四国新聞・2022/07/15掲載)