夏がテーマの常設展「夏休み子どもミュージアム 夏を学ぼう!」が18日、香川県高松市玉藻町の県立ミュージアムで始まった。昔の夏の生活や子どもの夏休みの過ごし方、県内の海水浴場の歴史について紹介。昭和20年代の冷蔵庫や扇風機など46点を展示しており、子どもは興味津々な様子で見入り、大人は懐かしそうに鑑賞している。9月11日まで。


昔の冷蔵庫や扇風機などを展示している会場=香川県高松市玉藻町、県立ミュージアム

昔の冷蔵庫や扇風機などを展示している会場=香川県高松市玉藻町、県立ミュージアム


 同展は昔の夏を学ぶことがコンセプト。展示スペースを「思い出の夏」「泳がず学べる!?海水浴場の歴史」の二つに分け、涼を求めて使用した昔の道具や夏休みの宿題、県内海水浴場の昔と今などの資料をずらりと並べている。

 思い出の夏のコーナーでは、上部に氷を入れて食べ物などを冷やしていた冷蔵庫や、昭和初期の子どもたちの夏休みの宿題などを展示。海水浴場の歴史のコーナーでは、大正時代の県内には主な海水浴場が12カ所あったことを地図や写真で示しているほか、昭和10年代に8ミリフィルムで撮影した津田の松原での海水浴の様子を上映している。

 昔の子どもの水着を興味深そうに眺めていた高松市伏石町の会社役員岸ナミ子さん(83)は「どの展示品を見ても懐かしい気持ちになり、昔に戻ったように感じる」と話していた。

 観覧料は一般410円ほか。8月11日午後1時半、同13日午前10時から担当学芸員による解説会がある。問い合わせは同館〈087-822-0247〉。

(四国新聞・2022/07/19掲載)


香川県立ミュージアム



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