ベートーベンの代表曲を取り上げるコンサート「高松ベートーヴェン記念祭 英雄の誕生」が24日、高松市玉藻町のレクザムホール小ホールで開かれる。県内の管弦楽団やソリストでつくる実行委による企画。ドラマ性や斬新な曲調から交響曲に革命を起こしたとも言われる第3番「英雄」を中心に、革新的でみずみずしいベートーベン音楽の魅力に迫る。


左から西浦弘美、道久明子、河口教昌、大山晃


 同記念祭は、ベートーベン生誕250年の2020年から没後200年に当たる27年までの8年間に、九つの交響曲と主要な協奏曲の全てを演奏することを目指す。ベートーベンが新曲の初演前に行った極小編成オケによる試演と同規模で演奏するのが特徴で、当時の雰囲気を再現する。

 プログラムは「英雄」を含め4曲。ベートーベンが当時大ヒットした演劇を見て作曲した序曲「コリオラン」で幕開けし、テンポが速くコミカルなアリア「娘たちと仲良く」をバリトン歌手河口教昌(高松市)が歌い上げる。続く「ピアノ協奏曲第1番」は20代のころに作られた快活で爽やかな曲で、ピアニスト道久明子(同)がどう奏でるかが聴きどころ。

 音楽監督・指揮は大山晃。管弦楽は高松コンテンポラリーソロイスツ。コンサートマスターは西浦弘美が務める。アーツフェスタたかまつ2022の主催事業。

 午後2時開演。入場料は一般2500円(前売り2千円)ほか。問い合わせは大山、電話090-9454-9932。

(四国新聞・2022/07/21掲載)



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