香川県小豆郡土庄町小部の小部海水浴場で、ハイビスカスに似たハマボウの黄色い花が咲き誇っている。潮風に揺れ、夏の日差しに輝く様子に、海水浴客らが足を止めて見入っている。花は8月末頃まで楽しめるという。


潮風に揺れる黄色いハマボウの花に見入る家族連れら=香川県土庄町小部、小部海水浴場

潮風に揺れる黄色いハマボウの花に見入る家族連れら=香川県土庄町小部、小部海水浴場


 ハマボウはアオイ科の落葉低木で、朝に咲き、夕方にしぼむ「一日花」。2004年に県の絶滅危惧Ⅰ類に選定された。同地区にある古木は町の天然記念物にも指定されており、海岸沿いなどに合わせて約30本が並んでいる。
 花は今月上旬から咲き始め、青い海、緑の山を背景に、黄色い花が輝く様子が南国ムードを演出。家族らと訪れた兵庫県多可町の小西咲蘭さん(9)と同県西脇市の藤本菜々さん(9)は「色や花びらの形がとてもきれい。小豆島に海水浴に来て良かった」と笑顔で声をそろえた。
 ハマボウは、島内では土庄町鹿島の海水浴場、同町小海の道の駅「大坂城残石記念公園」、小豆島町福田の遠手浜海岸、同町西村のオリーブビーチなどでも見られる。

(四国新聞・2022/07/23掲載)



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