史跡高松城跡(香川県高松市玉藻町)の天守復元の機運を高めようと、玉藻公園管理事務所(岡一洋所長)が、オリジナルのドキュメンタリー映画を製作した。主演の岡所長自ら企画、撮影、編集まで手がけた約30分のショートムービーで、来月に同公園で開くイベントでお披露目する。岡所長は「高松城跡の歴史や魅力を知り、多くの人に天守復元への思いを共有してもらえれば」と話している。


玉藻公園管理事務所が製作した映画「REBIRTH(再生)高松城を築城せよ!!」の一場面


 同公園が毎夏に開催するイベント「高松城映画上映会&トーク」の10周年記念作品として製作。初回の同イベントで上映した映画「築城せよ!」(古波津陽監督)との出合いをきっかけに、高松城を舞台にした映画製作への思いが膨らみ、昨年1月から映画作りに挑戦。古波津監督の指導を受けながら、約1年半かけて完成させた。
 タイトルは「REBIRTH(再生)高松城を築城せよ!!」。主人公が、指定管理者として玉藻公園の管理業務に携わる中、半世紀以上にわたって天守復元を目指す動きがあることを知り、「城の再生」という夢の実現に向けて立ち上がり、一歩踏み出すというストーリー。公園と関わりのあった人らのインタビューをつなぎ、公園の四季折々の風景や魅力を織り交ぜながらまとめた。
 映画は、8月20日午後7時から桜の馬場に特設スクリーンを設置して上映する。岡所長、古波津監督らによるトークショーや、同公園オリジナルグッズが当たる抽選会もある。料金は前売り千円、当日1200円で、いずれも入園料込み。中学生以下は無料(保護者の同伴が必要)。問い合わせは玉藻公園管理事務所、電話087-851-1521。

(四国新聞・2022/07/25掲載)



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