香川県高松市の画家・松山真理の個展が、同市塩江町の市塩江美術館で開かれている。自然からインスピレーションを受け、自身の中で湧き上がる感情を描き出したアクリル画20点を展示。色鮮やかで抽象的な表現によって、前向きな気持ちやエネルギーが伝わる内容となっている。8月28日まで。


作品について解説する松山=香川県高松市塩江町、市塩江美術館

作品について解説する松山=香川県高松市塩江町、市塩江美術館


 松山は東京学芸大を経て同大学院を修了後、同市を拠点に県内外で個展やグループ展などに出品。三豊市の寳林寺(ほうりんじ)で天井画を手がけた経験もある。近年は生演奏に合わせて即興で描くライブペインティングも精力的に行っている。
 美術館で初の個展となる今回は「繋(つな)がる」と題し、絵画を通して作家と鑑賞者の一体感を意識した作品を並べた。
 このうち「Love and harmony」は新緑の中で着想を得た意欲作。木を中心に人間一人一人の存在を示す光が調和した世界を描いており、平和を願うような温かい心情が感じ取れる。水面に波紋が立つ様子を描いた「つながる」は、親からの不動の愛情に気付いた時の気持ちを表現したという。
 また、ライブペインティングで制作した力強い作品も存在感を放っている。松山は「さまざまな思いがこもった絵に浸って、自分の中のプラスの感情を引き出してほしい」と話している。
 入場料は一般300円ほか。8月13日午後2時から松山が作品を解説する。問い合わせは同館、電話087-893-1800。

(四国新聞・2022/07/28掲載)


高松市塩江美術館



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