香川県さぬき市前山のおへんろ交流サロンで、市有形文化財「真部家古文書」にスポットを当てた企画展が開かれている。28日まで。



 同古文書は、江戸期に現在の同市多和地区の庄屋だった真部家に残されていたもので、江戸期から明治期までの地区内外の暮らしぶりが分かる多彩な文書が残されている。
 企画展では同古文書のうち、江戸期の四国遍路に関連する古文書4点を展示。地区外と行き来する際に必要な通行証「往来手形」や、四国へ上陸した際の港を示す「船上がり切手」などの史料が並んでいる。併せて、同施設が所蔵するお遍路さんが持ち歩いた江戸期の携帯用筆記用具「矢立て」も飾っている。
 入館無料。開館時間は午前8時~午後4時。21日には同施設の学芸員が午後1時半から展示解説を行う。問い合わせはおへんろ交流サロン〈0879-52-0208〉。

(四国新聞・2022/08/06掲載)



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