多度津町役場新庁舎1階のエントランスホールで5日、県文化功労者で同町在住の彫刻家、速水史朗さん(94)の作品を集めたミニギャラリー展が始まった。重厚感あふれる黒陶と石彫の作品計7点を展示している。20日まで。


エントランスホールに並べられた自身の作品を前に、「ギャラリー展が新庁舎に足を運ぶきっかけになれば」と話す速水さん=多度津町役場

エントランスホールに並べられた自身の作品を前に、「ギャラリー展が新庁舎に足を運ぶきっかけになれば」と話す速水さん=多度津町役場


 町役場新庁舎は6月に業務を開始した。速水さんは玄関近くの屋外にある黒御影石製の大型モニュメントを制作、エントランスホールにも寄贈したレリーフ作品が飾られており、同展は庁舎の完成を祝福するとともに、今秋の「たどつアートフェスティバル」に向けたプレイベントとして町立資料館が企画した。
 彫刻家イサム・ノグチさんも作品に愛用した玉石状に産出される玄武岩「伊達(だて)冠石」を使った作品など、落ち着いたエントランスホールの雰囲気に見合う作品を並べた。速水さんは「早く皆さんの生活になじむ新庁舎になってほしい。作品展示が足を運ぶきっかけになれば」と話している。
 エントランスホールの開放時間は午前8時30分~午後9時。観覧無料。最終日の20日午後1時半から併設する町地域交流センターで速水さんのギャラリートークも開く。定員は50人(先着順)。問い合わせは町立資料館〈0877-33-3343〉。

(四国新聞・2022/08/06掲載)



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