商家の繁栄伝える調度品30点一堂に 讃州井筒屋敷で企画展
香川県東かがわ市引田の讃州井筒屋敷で、同屋敷ゆかりの佐野家の調度品を紹介する企画展が開かれている。江戸期から明治期までの掛け軸や器などが並び、しょうゆや酒の醸造で栄えた商家の繁栄ぶりを今に伝えている。29日まで。
企画展は佐野家について理解を深めてもらおうと、同屋敷の指定管理者の井筒屋敷佐野家保存会が毎年実施している。
会場の母屋には、世界地図が描かれた江戸期の源内焼の器や、繊細な筆遣いで山などを描いた掛け軸など約30点が並ぶ。大正期の食器や江戸期の裃(かみしも)などの常設展示も目を引いている。
母屋への入館は高校生以上300円、中学生以下無料。開催時間は午前10時~午後4時で、水曜定休。問い合わせは讃州井筒屋敷、電話0879-23-8550。
(四国新聞・2022/08/14掲載)