結城友奈、観音寺を紹介 琴弾公園に新音声案内 アニメとコラボ 銭形砂絵などPR
結城友奈が観音寺の観光名所を紹介します―。香川県観音寺市のシンボル、銭形砂絵「寛永通宝」がある琴弾公園(同市有明町)の展望台に、同市が舞台になった人気アニメ「結城友奈は勇者である」とコラボした観光音声案内がお目見えした。
市アニメツーリズム活用地域活性化実行委員会(会長・河田正行市観光協会会長)が観光振興の目玉にしようと設置した。
音声は、「結城友奈―」の主人公友奈役の声優照井春佳さんが担当。眼下に見える銭形砂絵や有明浜、伊吹島をアニメから抜け出たような少女の声で案内している。
銭形砂絵については「江戸時代に讃岐の藩主を歓迎するため、村人が一夜にして造り上げたと言われています。すごーい」と東西122メートル、南北90メートルにわたる大きさを説明し、「砂絵を見れば、健康で長生きし、お金に不自由しないと言い伝えられています」とPR。「『イリコの島』で有名な伊吹島は住民の半分が三好姓だそうです」などのトリビアも盛り込み、「四季折々の風情が味わえる琴弾公園にぜひぜひまたお越しください」と締めくくっている。
音声案内は押しボタン式で、時間は2分15秒。銭形砂絵に隣接する琴弾山の銭形展望台に従来のものに加えて設置した。除幕式が6日にあり、河田会長と佐伯市長が幕を引いてお披露目。全国から詰めかけたファンら約100人が見守り、大きな拍手を送った。
河田会長は「音声案内を聞いて観音寺の名所を心ゆくまで堪能していただきたい」と呼びかけ、「今年、瀬戸内国際芸術祭の秋会期が市内でも開かれるのを機に、交流人口を増やしていきたい」と意欲を示した。
同実行委員会は、アニメのゆかりの地を観光資源として活用し、発信を強化して地域活性化につなげようと昨年2月に発足。市や観音寺商工会議所のほか、観光・商業関連の団体、20余りの事業者で構成している。
(四国新聞・2022/08/14掲載)