香川県東かがわ市引田の市歴史民俗資料館で、東讃エリアの江戸期の焼き物が並ぶ企画展が開かれており、来場者を楽しませている。2期制で開催しており、前期最終日は21日。


茶わんや鉢、皿など約20点の焼き物が楽しめる企画展=東かがわ市引田、市歴史民俗資料館


 展示しているのは、天皇自筆の書画「宸筆(しんぴつ)」研究や古物収集家として知られる同市ゆかりの猪熊信男(1882~1963年)のコレクション「恩頼堂文庫」の収蔵品。同館は宸筆など信男の収集品を順番に紹介しており、今回は焼き物にスポットを当てた。
 会場では、江戸期に現在の同市三本松でも開窯した京焼の名工・2代目仁阿弥道八(讃窯)が手がけた風情のある茶わんや鉢など計約20点を展示。うちわの形をした理平焼の皿や、三春藩(現福島県郡山市)の郷土玩具「三春駒」を表現した源内焼の香炉などが目を引いている。
 入館無料で、開館時間は午前9時~午後5時。21日は午前10時から1時間程度、展示解説(申し込み不要)を予定している。後期は展示の一部を入れ替え、24日から10月14日まで。火曜定休。問い合わせは東かがわ市歴史民俗資料館、電話0879-33-2030。

(四国新聞・2022/08/15掲載)



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