JR四国(高松市)は、スマートフォン一つで切符の購入から乗車までを行える独自のアプリを開発した。10月から主要駅間の特急自由席とフリー切符の一部を対象に先行導入し、来春以降は普通乗車券や定期券などにも拡大する。駅窓口や券売機の混雑緩和、利用者の利便性向上につなげる。


JR四国が開発した「スマえき」のデモ画面

JR四国が開発した「スマえき」のデモ画面


 アプリ名は「しこくスマートえきちゃん(略称・スマえき)」。時間や場所を選ばずにアプリ上で切符の購入が可能で、利用者は事前にクレジットカードやデビットカードなどを登録し、キャッシュレスで決済する。購入した切符の情報が表示されたスマホ画面を駅員に見せるだけで乗り降りでき、窓口や券売機で発券する手間が省ける。
 対象エリアは同社管内全線と土佐くろしお鉄道など。瀬戸大橋線での導入については、JR西日本と調整中という。
 アプリ導入に併せ、特急列車を割引価格で利用できる往復券や回数券などの「トクトクきっぷ」(特別企画乗車券)についてはラインナップや価格設定を見直す。新たに発売するアプリ専用の特別企画乗車券「スマえき Sきっぷ」「同くろしおSきっぷ」「同トク割きっぷ」は、いずれも区間最安で平均割引率は13・0%。香川県関係では高松発着8区間の4枚つづり回数券を廃止する。

(四国新聞・2022/08/24掲載)


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