丸亀市の「HOTサンダルプロジェクト」に参加して、香川県丸亀市沖の手島と広島で創作活動に取り組んできた芸術系大学の学生の“卒島式”が25日、同市福島町の丸亀港合同待合所であった。学生は「島が第2の古里になった。訪問の機会を与えてもらい、本当にありがたい」と感謝を口にした。27日から作品展覧会「未来の収穫祭」が開かれる。


島での創作活動を終え、充実した表情を見せる6人の学生=香川県丸亀市福島町

島での創作活動を終え、充実した表情を見せる6人の学生=香川県丸亀市福島町


 同プロジェクトは塩飽諸島に学生を招いて創作活動を支援することで、島の活性化や市の文化芸術の振興を図るのが狙い。学生が島を訪れるのは、新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなり、今月10日から手島に4人、広島に2人が入って、住民とも交流を深めながら2週間にわたって作品を制作した。
 卒島式では、プロジェクト実行委の正木かつみ会長が「日焼けしてたくましくなり、島を満喫してくれたと思うと胸がいっぱいになる」とあいさつ。学生を代表し、広島で制作活動を行った武蔵野美術大(東京)3年の石禾実紅さん(20)が「優しく見守ってもらい、食事にも困らず、じっくり作品が制作できた。島を離れるのが寂しい」と謝辞を述べた。
 作品展は同市大手町の市生涯学習センターの1階ギャラリーで9月4日まで開かれる。広島で活動した女子美術大(同)1年の高木沙羅さん(19)は「色使いや絵柄を見てもらい、島で楽しかった気持ちが伝われば」と話した。開館時間は午前9時半~午後4時半。入館無料。

(四国新聞・2022/08/27掲載)


HOTサンダルプロジェクト



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