香川県高松市玉藻町の県立ミュージアムで、「夏休み子どもミュージアム アートコレクション 絵?ふしぎ」が開かれている。同館の収蔵品の中から、形や作り方に特徴のある絵7点が展示されており、作者の思いを想像しながら作品を楽しむことができる。9月11日まで。


砂漠の砂を用いた作品を眺める来場者=高松市玉藻町、県立ミュージアム

砂漠の砂を用いた作品を眺める来場者=高松市玉藻町、県立ミュージアム


 子どもたちに、さまざまな視点から美術の面白さに触れてもらおうと企画した。
 出品作のうち、高松市出身の画家・藤沢章さんの作品「シャリー(シーワ・オアシス)」は、エジプト西部にある砂漠の廃虚が題材。現地で採取した砂を絵の具に混ぜることで、絵の表面にざらざらした質感を演出し、乾燥した砂漠の熱や雰囲気が感じられる。
 また、キャンバスを立体的に組み合わせたり、切り抜いたりして立体感を感じさせる作品や、2点を見比べてみたくなる作品もある。
 同展を担当した学芸員の鹿間里奈さんは「ミュージアムと聞いてちょっと堅いイメージを持っている子どもたちも、絵に親しみを持ち、楽しむきっかけになれば。タイトルやパネルも、何が描かれているか考えるヒントにしてほしい」と話している。

(四国新聞・2022/08/31掲載)

夏休み子どもミュージアム アート・コレクション「絵?ふしぎ」


会場 香川県立ミュージアム 常設展示室2
高松市玉藻町5-5
会期 2022/07/18~2022/09/11
開館時間 午前9時~午後5時(入館は30分前まで)
9/3は午前9時~午後8時
休館日 月曜日

夏休み子どもミュージアム アート・コレクション「絵?ふしぎ」



関連情報