瀬戸内海の島々などを舞台にした現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2022」(同実行委主催)の夏会期が4日、閉幕した。好天に恵まれた最終日は各会場に家族連れらが詰めかけ、夏の終わりを惜しむかのように非日常の世界にじっくりと浸っていた。


砂浜に設置されたベンチの作品「海を夢見る人々の場所」に座って海を眺める来場者=土庄町豊島


 香川県小豆郡土庄町豊島の砂浜に設置されているヘザー・B・スワンさん(豪州)とノンダ・カサリディスさん(同)のベンチ作品「海を夢見る人々の場所」にもアートファンが相次いで訪れ、記念写真を撮ったり、並んで座って眼前に広がる海原を眺めたりするなど風景と一体となった作品を楽しんでいた。
 瀬戸芸2022の“最終章”となる秋会期は29日に始まり11月6日まで。夏会期の舞台となった香川、岡山両県の七つの島と高松港、宇野港周辺に加え、本島(丸亀市)、高見島(多度津町)、粟島(三豊市)、伊吹島(観音寺市)が会場となる。

(四国新聞・2022/09/05掲載)


瀬戸内国際芸術祭2022


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