高松市中央図書館などが入る複合施設「サンクリスタル高松」(香川県高松市昭和町)の開館30周年を祝う記念事業が10日から、同施設で開かれる。菊池寛記念館のコレクション展を皮切りに、12月まで約3カ月半にわたって多彩な展示やイベントを用意している。

 同施設は市中央図書館菊池寛記念館市歴史資料館の3館で構成する複合施設で、1992年にオープン。開館30周年の節目を盛り上げようと、3館が連携して記念行事を展開する。
 10日から始まる菊池寛記念館のコレクション展では、18歳から晩年までの菊池寛の直筆原稿を公開。10月1日から、萩原朔太郎の生涯と詩の世界を自筆原稿や書簡などとともに紹介する文学展も開く。会期はいずれも11月6日まで。朔太郎の孫で前橋文学館長の萩原朔美さんによる講演会(10月10日)もある。
 開館記念日の11月3日は、中央図書館などで「子ども読書まつり」を開催。30周年記念式典のほか、中学生によるビブリオバトル、ロバの音楽座による公演、絵本作家・さいとうしのぶさんの講演会などを予定する。同27日には、ジャズバンド「SWJO」による記念コンサートを開く。
 歴史資料館では、30年かけて収集した考古資料などを通して高松の歴史を紹介する「ひらく。高松の歴史―13のキーワード―(仮)」(11月19日~12月25日)を開催。会期中、関連行事として講演会や古墳の見学会などを催す。

(四国新聞・2022/09/09掲載)



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