香川の伝統工芸や地場産業を支える職人と多彩な分野のクリエーターらが連携し、高付加価値の製品を生み出すプロジェクト「SANUKI ReMIX(讃岐リミックス)」の第2弾の企画が13日発表された。讃岐桶樽(おけだる)や讃岐うどん、保多織の職人らが新製品づくりに取り組み、11月に高松市の玉藻公園披雲閣でお披露目する。


プロジェクトに参加する職人やクリエーターら=香川県高松市内

プロジェクトに参加する職人やクリエーターら=香川県高松市内


 同プロジェクトは、デザイン会社「人生は上々だ」(高松市)や市、JTB(東京)が昨年度、県内の伝統工芸品に新たな価値を付けて全国に発信し、「アート県」の魅力を高めようと初開催。第1弾では砂時計型の庵治石製のいす、盆栽剪定(せんてい)用の手袋などを製作した。
 今回は「讃岐リミックス2」として▽讃岐桶樽職人とプロダクトデザイナー▽うどん職人とビーガン(完全菜食主義者)レストランシェフ▽保多織職人と藍染め職人―の3グループに分かれ、新たな製品開発に取り組む。玉藻公園を舞台にしたお披露目会では、今年7月に約80年ぶりに復元された桜御門とプロジェクションマッピングのコラボレーションも実施。披雲閣内部はさまざまな花や植物で彩る。
 13日に高松市内で主催者や職人ら11人が参加して開催概要を発表。人生は上々だCEO(最高経営責任者)の村上モリローさんは「テーマは『集まる』。人や技術、志が集まるという意味を込めた。さまざまなアートプロダクトを感じ、楽しんでほしい」とあいさつした。
 讃岐リミックス2は11月3日から4日間開催。期間中は新製品の展示・販売を行うほか、保多織を衣装にしたファッションショーなども開かれる。

(四国新聞・2022/09/14掲載)


SANUKI ReMIX



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