「萩寺」として親しまれる西讃のハギの名所、香川県観音寺市大野原町の萩原寺で、赤紫や白色のハギの花が見頃を迎えた。直径1センチほどの花をつけた細い枝がしだれ、境内を吹き渡る風に揺れている。23日には「萩まつり」(同実行委員会主催)が3年ぶりに開かれる。


「萩まつり」を前に愛らしい花をつけたハギ=香川県観音寺市大野原町、萩原寺

「萩まつり」を前に愛らしい花をつけたハギ=香川県観音寺市大野原町、萩原寺


 ハギは万葉集にも詠まれている秋の七草の一つ。同寺には約2500株が植えられており、例年より1週間ほど遅く今月5日ごろに咲き始めた。萩まつりの頃にちょうど満開になりそうという。
 萩まつりは観音寺市の三大祭りの一つで、過去2年は新型コロナウイルスの影響で中止したが、規模を縮小して開催する。琴の演奏や地元の大野原龍王太鼓の演奏に加え、今年は高校生による書道や生け花のパフォーマンスが初めて披露される。野だて茶会や「萩だんご」の販売もある。時間は午前10時~午後4時。雨天中止。問い合わせは実行委事務局の市商工観光課〈0875-23-3933〉。

(四国新聞・2022/09/21掲載)



関連情報