香川県仲多度郡琴平町の町公会堂で10月15日、フラメンコのプロダンサーと愛好家による公演が開かれる。注目は、香川を代表する民謡「こんぴら舟々」をフラメンコ風にアレンジした舞台。趣ある日本式木造建築を会場に、和と洋が融合した華麗で神秘的なステージが楽しめそうだ。


昨年、徳島県で行われた「日本に恋した、フラメンコ」の公演の一場面(資料)

昨年、徳島県で行われた「日本に恋した、フラメンコ」の公演の一場面(資料)


 東京都のフラメンコダンサー永田健さんが代表を務めるプロジェクト「日本に恋した、フラメンコ」の企画。全国の芝居小屋や寺社などで地元の民謡とコラボレーションすることでフラメンコの魅力を伝えている。
 17カ所目となる香川公演には永田さんのほか、県出身の野崎千恵さん、篠田三枝さん、多田順子さんのプロダンサー4人と愛好家18人が出演。本島(丸亀市)に拠点を置くギタリスト山内裕之さんと関西で活動する歌手中山えみ子さんの演奏で踊りを繰り広げる。
 オープニングでは「こんぴら舟々」をスペイン民謡「セビジャーナス」風に編曲して披露。踊り手は和服に身を包んだ愛好家たちで、県民に親しまれている民謡でどのような舞台が繰り広げられるか注目が集まる。続いてプロダンサーがフラメンコの代表的なナンバー6曲に合わせて情熱的な舞を展開する。
 永田さんは「喜怒哀楽の感情と演奏、踊りが一体となったのがフラメンコの魅力。生の舞台ならではの迫力を感じてほしい」と来場を呼びかけている。
 午後2時開演。入場料は一般3千円ほか。問い合わせは永田さん、電話090-4098-4266。

(四国新聞・2022/10/06掲載)

琴平町公会堂



関連情報