狛犬アート、御朱印に 金刀比羅宮で8日から授与 ヤノベさん描き下ろし
香川県仲多度郡琴平町の金刀比羅宮(琴陵泰裕宮司)は8日から、現代美術家ヤノベケンジさんのイラストを採用した限定御朱印紙の授与を始める。同宮に展示中のヤノベさんの立体作品「KOMAINU」(コマイヌ)をイメージしたデザインで、ファンらの関心を集めそうだ。
同宮では瀬戸内国際芸術祭2022の秋会期に合わせ、狛犬(こまいぬ)をモチーフにした高さ約3・4メートルの作品2体を三穂津姫社の両脇に展示。コマイヌは、疫病や国際紛争から世界を守る守護獣を表現しているという。
御朱印紙は縦約15センチ、横約20センチ。「金刀比羅宮」の文字の両脇に、ヤノベさんが特別に描き下ろしたイラストを配した。
ヤノベさんは「金刀比羅宮の歴史の深さを感じてもらうため、表書院の円山応挙の絵を意識して水墨画風にした」と説明。「世界が混迷している今だからこそ、守護してくれるお守りとして手にしていただければ」と話している。
初穂料千円。授与は瀬戸芸秋会期終了の11月6日までで、限定5千枚。問い合わせは金刀比羅宮、電話0877-75-2121。
(四国新聞・2022/10/07掲載)