香川県高松市の子どもらでつくる和太鼓集団「夢幻の会」が30日、多度津町大通りのサクラートたどつで「和太鼓フェスタ夢幻」を開く。開催20周年の節目となる今回は、ゲストにさぬき市出身の津軽三味線奏者・筒井茂広さんと、日本民謡民舞東尾会さぬきばやし保存会(高松市)、善通寺龍神太鼓(善通寺市)を迎え、躍動感あふれる邦楽器の音色で多彩な舞台を繰り広げる。


昨年の公演を前にリハーサルを行う「夢幻の会」のメンバーら


 夢幻の会は、主宰の奥村文浩さん(61)が和太鼓文化を継承しようと2000年に結成。今回の公演には、5年ほど活動していたプロ和太鼓集団「志多(しだ)ら」(愛知県)を昨年退団し、同会に拠点を戻した奥村さんの長女・唯さん(23)を中心に、小学3年から60代までの17人が出演する。
 公演は2部構成で17曲を予定。同会と友情出演の「枌所ちびっこ太鼓」(綾川町)の子どもたちによるパフォーマンスが幕開けを飾り、前半は屋島の源平合戦をイメージした和太鼓の楽曲のほか、「こんぴら舟々」などの民謡民舞が舞台を彩る。
 後半では、唯さんが和太鼓の世界に導いてくれた父や周囲の人たちへ感謝の気持ちを込めて作曲した「導き」を筒井さんと奥村親子の3人で演奏。津軽三味線と大太鼓、組太鼓のコラボレーションが見どころとなる。唯さんは「子どもたちと一生懸命つくり上げた舞台を楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
 かがわ文化芸術祭2022の参加公演。午後2時開演。入場料は一般2500円(前売り2千円)ほか。問い合わせは夢幻の会、電話090-5272-5077。

(四国新聞・2022/10/27掲載)



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