香川県坂出市沙弥島の東山魁夷せとうち美術館で、秋の特別展「日本画の粋―新見美術館コレクション選」が開かれている。新見美術館(岡山県新見市)所蔵の竹内栖鳳や川合玉堂らの名作など32点が来場者を楽しませている。6日まで。



 同館では近・現代の日本画や、岡山ゆかりの洋画家、工芸家の作品など約1200点を収蔵。今回、このうち日本画のよりすぐり25点と、東山美術館所蔵の東山魁夷作品7点を合わせて展示している。
 会場には、動物画に定評がある竹内が、3羽のアヒルが戯れる様子を描いた「家鴨」、青い空と白い雲に向かって真っすぐに伸びる松を描いた小野竹喬晩年の「朝」など、明治期から現代まで、日本画の歴史を一覧できる多彩な作品を並べている。同館は「時代によるテーマや技法の変遷など、日本画の豊かさを楽しんでほしい」としている。
 観覧料は一般620円ほか。問い合わせは東山魁夷せとうち美術館、電話0877-44-1333。

(四国新聞・2022/11/02掲載)


東山魁夷せとうち美術館



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