舞台制作事業を手がけるあなぶきエンタテインメント(高松市)が、英国の有名小説を題材にしたミュージカル「クリスマス・キャロル」を制作。11月から全国ツアーを開始し、21日にレクザムホール(香川県高松市玉藻町)で高松公演を開く。公演を前に俳優の吉田要士さん(50)が同市中野町の四国新聞社を訪れ、「誰もが幸せを感じられる温かい作品」と魅力を語った。


「誰もが幸せになれる作品」と語る吉田さん=高松市中野町、四国新聞社

「誰もが幸せになれる作品」と語る吉田さん=高松市中野町、四国新聞社


 「クリスマス―」は、あなぶきエンタテインメント初の大型全国公演で、ミュージカルの演出経験が豊富な同社の西田直木さんが台本、演出、音楽を担当。山梨県を皮切りに20会場を巡り、高松公演は5カ所目となる。12月3日には宇多津町のユープラザうたづでも上演予定。
 物語の舞台は1843年のロンドン。主人公のスクルージ(吉田栄作さん)は、あくどい商売で人々から嫌われていた。ある夜、7年前に亡くなった友人マーレイの亡霊が現れ、欲にとりつかれた人間の悲惨な運命を説く。スクルージは精霊の導きで過去、現在、未来と時空を超えて旅する中で、最愛の女性(早見優さん)との別れや死後の世界を体験する―。
 マーレイを演じる吉田さんは「孤独なスクルージとの友情が全面に描かれている。人のつながりの大切さを忘れがちな今こそ見てほしい」と強調するとともに、全編を彩る美しい音楽とラストの華やかなダンスも見どころと語った。
 香川は公演やワークショップで何度も訪れた思い入れのある場所だそうで、「ぜひ香川の人に舞台を見て自分の感情を再発見してほしい」と呼びかけた。
 午後7時開演。入場料は一般5千円。問い合わせは県民ホールサービスセンター、電話087-823-5023。

(四国新聞・2022/11/11掲載)


【公式】ミュージカル 「クリスマス・キャロル」~ National Tour 2022~


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