2019年3月に師匠の故五代目桂文枝さんの前名「小文枝」を襲名した上方落語家の四代目桂小文枝さん(71)が、12月8日に香川県高松市西宝町の県教育会館ミューズホールで襲名記念公演「高松特選落語会」を開く。1969年に入門後、「きん枝」としてテレビやラジオなどで活躍するとともに落語会を精力的に開催。円熟の域に達した話術で笑いを届ける。


左から四代目桂小文枝さん、三遊亭好楽さん、桂こけ枝さん

左から四代目桂小文枝さん、三遊亭好楽さん、桂こけ枝さん


 「小文枝」は、明治期から受け継がれてきた名跡で、戦後、上方落語を復興へ導いた四天王の一人、五代目文枝さんが54年から92年の文枝襲名まで名乗っていた。その後“空席”となっていたが、才覚や人柄を知る人々から襲名を推す声が高まり、27年ぶりに復活した。襲名披露公演が全国各地で予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で度重なる延期を余儀なくされていた。
 高松公演には小文枝さんのほか、日本テレビ系の人気演芸番組「笑点」でおなじみの三遊亭好楽さん(76)と、五代目文枝さんの門下で小文枝さんとは兄弟弟子になる三豊市出身の桂こけ枝さん(56)が出演。さらに小文枝さんの弟子・桂きん太郎さん、大神楽の豊来家板里さんが花を添える。演目は当日のお楽しみという。
 開演は午後6時30分(同6時開場)。全席自由で入場料は当日5千円(前売り4千円)。チケットはオンラインで販売。購入方法・公演に関する問い合わせは、stage mama(info@stagemama.jp)、または桂こけしさん、電話050-3690-1471。

(四国新聞・2022/11/24掲載)



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