まんのう町の特産品「島ケ峰そば」を食べられる初の店舗「天空の地 島ケ峰そば処(どころ)」が12月から、香川県まんのう町中通のことなみ未来館(旧琴南中学校)にオープンする。来春までの毎週土曜日の限定営業で、来年以降も同時期に開店する予定。運営する地元住民は、自慢のソバを生かした地域活性化の拠点にと期待している。


旧琴南中学校の家庭科室を改装した「天空の地・島ケ峰そば処」。プレオープンでは関係者らが熱々のしっぽくそばに舌鼓を打った=香川県まんのう町中通

旧琴南中学校の家庭科室を改装した「天空の地・島ケ峰そば処」。プレオープンでは関係者らが熱々のしっぽくそばに舌鼓を打った=香川県まんのう町中通


 島ケ峰そばは、同町川東の島ケ峰地区にある標高約900メートルの棚田で栽培しており、今季の収穫量は約1・7トン。これまで生麺の販売やイベントでの振る舞いはあったが、食べに行ける店舗はなかった。
 地元住民で組織する旧琴南中学校跡地利活用連絡会の農業部会(高尾幸男部会長)の要望を受け、2020年に町が約400万円かけて旧琴南中の家庭科室を改装。カウンター席中心に11席を設けた。初の店舗として昨秋から営業する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期していた。
 調理は同部会のメンバーらが担当。メニューはしっぽくそば(800円)のみで、太めの田舎そばと切り干し大根、ニンジン、天かすなどが入った優しい味わいとなっている。1日50食限定。12月3日から来年3月25日までの毎週土曜日、午前11時から午後1時まで営業する(12月31日、1月7日は休み)。
 11月20日には、栗田町長や町議ら約50人を招いてプレオープン。出席者らはセレモニーで開店を祝った後、新ソバを使った熱々のしっぽくそばに舌鼓を打った。
 高尾部会長は「コロナで開店が延び延びになっていて、待ちに待ったオープン。ぜひ足を運んでもらい、おいしい田舎そばと琴南の自然で心を癒やしてもらいたい」と話している。

(四国新聞・2022/11/30掲載)



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