心を揺さぶる演奏から“魂のピアニスト”と呼ばれるフジコ・ヘミングを、NHK交響楽団に名を連ねる演奏家らがサポートする「フジコ・ヘミング with N響メンバーの仲間たち」(四国新聞社など主催)が、2023年1月3日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。


フジコ・ヘミング


 日本人ピアニストの母とスウェーデン人画家の父との間に生まれたフジコは、貧しさの中、努力を重ねて世界的な指揮者にピアニストとしての才能を認められ、ソリスト契約をした絶好のチャンスに風邪をこじらせて聴力を失った。治療の傍ら教師となって音楽を続ける姿がテレビ番組で取り上げられ、大きな反響を呼んだ。
 現在でも毎日3~4時間の練習を欠かさず、リストの「ラ・カンパネラ」などの難曲を弾きこなし、世界中のクラシックファンから愛され続けている。
 演奏会でタクトを執るのは、スロバキア国立放送交響楽団指揮者で、個人的にもフジコの音楽と人柄を敬愛するマリオ・コシック。ビバルディ「四季」のバイオリン独奏は、県ゆかりの演奏家で、元N響の首席バイオリニスト永峰高志が務める。フジコは6年前、永峰が率いるN響メンバーと共演して以来、素晴らしい音楽仲間ができたと喜んでたびたび共演しているという。


N響メンバーによる室内オーケストラ


 曲目はフジコの代名詞とも言われる「ラ・カンパネラ」のほか、モーツァルト「ピアノ協奏曲第21番」などの名曲、超絶技巧を要する「ハンガリー狂詩曲」などを予定(変更の可能性あり)。
 午後3時開演。S席9800円ほか。問い合わせはサンライズプロモーション東京、電話0570-00-3337。

(四国新聞・2022/12/01掲載)

フジコヘミング with N響メンバーの仲間たち


開催日 2023年1月3日 (火) 15時開演(14時開場)
会場 レクザムホール大ホール
香川県高松市玉藻町9-10
料金 SS席12,000円、S席9,800円、A席8,000円、B席6,000円
お問い合せ サンライズプロモーション東京
TEL 0570-00-3337


関連情報