香川県観音寺市高屋町の高屋神社下宮で18日、同神社の氏子らでつくる大注連縄(おおしめなわ)奉賛会(大倉利夫会長)が古代米の稲わらを編み込んだ大しめ縄を奉納し、迎春準備を整えた。稲積山山頂にある本宮が「天空の鳥居」として大勢の参拝客を集めており、真新しい大しめ縄が初詣客を出迎える。


新年を前に取り付けられる真新しい大しめ縄=香川県観音寺市高屋町、高屋神社下宮

新年を前に取り付けられる真新しい大しめ縄=香川県観音寺市高屋町、高屋神社下宮


 大注連縄奉賛会は2014年から本宮と下宮の大しめ縄を隔年でかけ替えている。今回は下宮の順番で、大しめ縄は長さ約6メートル、重さ約120キロあり、本宮のものよりひと回り大きい。近くで栽培した古代米「緑米」の稲わらを使い、20人余りが旧社務所で2日間かけて編み上げた。
 この日は厳しい冷え込みの中、会員たちが古い大しめ縄を取り外した後、新しい大しめ縄を担ぎ出し、設置作業を実施。位置について声をかけ合い、何度も微調整を重ねながら30分以上かけて据え付けた。引き続き、神事や高松城鉄砲隊による奉納演武が行われた。
 大倉会長は「会員一同、力を合わせ、例年通りに立派な大しめ縄を作ることができた。新年の地域の平穏と発展、五穀豊穣(ほうじょう)を願い、奉納した」と話していた。

(四国新聞・2022/12/19掲載)



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