新春に軽やかな音色を 指揮・三ツ橋、フルート・上野(高松出身)瀬戸フィル、来月22日定演
香川県高松市を拠点に活動する瀬戸フィルハーモニー交響楽団の第38回定期演奏会が1月22日、同市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。今回は2022年度の県文化芸術選奨に選ばれたフルート奏者・上野由恵(同市出身)と、気鋭の女性指揮者・三ツ橋敬子が共演。新春の讃岐路に明るく軽やかな音色を響かせる。
上野は東京芸大・同大学院を経て07年に日本音楽コンクール1位を獲得。ソリストとして国内の主要オーケストラに客演しているほか、海外での公演も重ねている。三ツ橋は21年にNHK交響楽団と共演するなど楽曲解釈に高い評価を得ている。
3曲のプログラムのうち、上野はフランスの作曲家イベールの代表作「フルート協奏曲」でソリストとして出演。軽やかに音色が躍動する第1楽章、哀愁漂うメロディーの第2楽章などさまざまな技巧が求められ、上野の魅力が存分に味わえそうだ。
3曲目は三ツ橋の選曲でメンデルスゾーンの「交響曲第4番 イタリア」を取り上げ、異国情緒あふれる名作を情熱的なタクトでまとめる。編成人数は約40人。
午後2時開演。入場料はS席4千円ほか。問い合わせは同楽団、電話087-822-5540。
(四国新聞・2022/12/22掲載)