刀剣の美しさ来場者を魅了 香南歴史民俗郷土館
香川県内の収集家らが所有する鎌倉から明治時代の日本刀を紹介する企画展「日本刀展―こんぴらさんの刀―」が、香川県高松市香南町の香南歴史民俗郷土館で開かれている。来場者は、刀匠の技と古来より受け継がれてきた刀剣の美しい姿や形にじっくりと見入っている。24日まで。
同展は、日本刀の魅力を広く知ってもらおうと、日本美術刀剣保存協会香川県支部の協力を得て、香南歴史民俗郷土館が毎年開催。今回は同支部会員の短刀や脇差しをはじめ、金刀比羅宮(琴平町)の太刀など計20振りを展示している。
このうち、金刀比羅宮が所蔵する明治時代の剣は、幕末から大正期にかけて活躍した刀工・宮本包則の作で、伊勢神宮(三重県)の式年遷宮で奉納する太刀などを製作する際に同時につくられたもの。トキの羽で包むように柄(つか)を装飾した拵(こしらえ)と合わせて展示している。
開館時間は午前9時から午後5時まで。入場無料。問い合わせは香南歴史民俗郷土館〈087-879-0717〉。
(四国新聞・2022/12/23掲載)