さぬき映画祭２０２３＝香川ゆかりの作品中心 八日目の蝉、セカチューなど１２本 ２月開催、プログラム決まる
さぬき映画祭実行委員会（委員長・橋本一仁四国学院大教授）は来年2月4、5日にレクザムホール（香川県高松市玉藻町）などで開くさぬき映画祭の上映プログラムを発表した。17回目の今回は、「劇場版からかい上手の高木さん」をはじめ、「八日目の蟬（せみ）」「世界の中心で、愛をさけぶ」など、香川ゆかりの映画や県内で撮影された作品を中心に計12本を上映する。発表は23日。
4日のオープニングは、2020年度の同映画祭シナリオコンクール大賞を受賞した三豊市の弁財理恵子さん（64）原作で、かつて船方衆による自治制度が敷かれた丸亀市本島を舞台にした「人名（にんみょう）の島」を初公開。さらに、21年度県文化芸術新人賞を受賞した土庄町出身の漫画家、山本崇一朗さん原作・監修の「劇場版からかい上手の高木さん」を上映するとともに、同作品の赤城博昭監督によるゲストトークも行う。
このほか、イオンシネマ高松東（同市福岡町）で実写版「魔女の宅急便」（14年）と「とんび」（22年）の2本、県情報通信交流館e―とぴあ・かがわ（同市サンポート）で「世界の中心で、愛をさけぶ」（04年）を上映する。
5日は、レクザムホールに同映画祭が輩出した香川出身の映画監督・香西志帆さん、梅木佳子さんを招き、香西さん作「ぐるり1200キロ、はじまりの旅」（20年）、梅木さん作「はちみつレモネード」（20年）と「虹色はちみつ」（21年）をそれぞれ上映。善通寺市出身の女優・高畑淳子さん出演の「母性」（22年）を合わせた4本を鑑賞できる。
イオンシネマ高松東では、「からかい上手―」と「釣りバカ」シリーズなどで知られる同市出身の朝原雄三監督作「武士の献立」（13年）をピックアップ。e―とぴあ・かがわでは、小豆島を舞台にした「八日目の蟬」（11年）のほか、県民リクエストで最も投票数の多かった「曲がれ！スプーン」（09年）を上映する。
上映スケジュール、入場整理券・チケットの申し込み、購入方法については、さぬき映画祭のホームページ（https://www.sanukieigasai.com/）を参照。問い合わせは、香川県文化振興課内のさぬき映画祭実行委事務局、電話087-832-3785。
（四国新聞・2022/12/30掲載）