香川県小豆島町田浦の二十四の瞳映画村に28日、門松がお目見えした。来年1月10日まで設置し、訪れた観光客らを伝統的な正月の風習で出迎える。


設置されたばかりの手作りの門松に見入る観光客=香川県小豆島町田浦、二十四の瞳映画村

設置されたばかりの手作りの門松に見入る観光客=香川県小豆島町田浦、二十四の瞳映画村


 門松は毎年、職員が手作りしている。この日は午前9時から、同町西村の山林で切り出した竹や松のほか、梅や葉ボタン、ナンテンを使い、バランスを見ながら約60センチ四方の土台に飾り付ける作業を実施。30分程度で、高さ約2メートルの門松一対を完成させた。担当した職員は「来年こそ新型コロナウイルスが収束し、笑顔が広がる一年になれば」と話していた。
 観光客らは、出来上がったばかりの色鮮やかな門松をじっくりと眺め、一足早く正月気分を楽しんでいた。新潟県長岡市から夫婦で訪れた高橋厚さん(69)は「日本の伝統を感じる素晴らしい門松。健康と平和を願う」と話していた。
 門松は約700メートル北にある「岬の分教場」にも設置した。両施設は年中無休。映画村では三が日に「ふるさとのお正月」と銘打ったイベントを行い、たこやけん玉、羽子板などを無料で貸し出す。

(四国新聞・2022/12/30掲載)


二十四の瞳映画村



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