一年で寒さが最も厳しくなるという大寒(1月20日)を前に、野生のニホンザル約500匹を餌付けしている香川県土庄町肥土山の銚子渓自然動物園「お猿の国」では、サルたちが体を寄せ合って寒さをしのぐ「サル団子」が頻繁に見られるようになり、来園者の視線を集めている。


ぴったりと体を寄せ合って、寒さをしのぐサルたち=香川県土庄町肥土山、お猿の国

ぴったりと体を寄せ合って、寒さをしのぐサルたち=香川県土庄町肥土山、お猿の国


 サル団子は、多くのサルが団子のように大きな塊になって暖を取る様子から名付けられた。小豆島の冬の風物詩として知られ、3月初め頃まで見られる。日が傾き始める午後3時以降によくつくられ、風のある日や曇天時には団子に集まる数が増え、100匹を超えることもあるという。
 同園一帯のサルはA、Bの2群に分かれている。16日夕は風が出たこともあり、園中央の管理事務所近くのA群が100匹ほどのサル団子をつくった。最初は子連れの母ザル同士が体を寄せ、リーダー格のサルが中央に陣取ると、次々と他のサルたちが集まって団子状に。しばらくすると、母ザルに抱かれた子ザルが目を閉じ、気持ちよさそうな表情を見せていた。

(四国新聞・2023/1/18掲載)



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