香川県高松市紺屋町の市美術館エントランスホールで、22日から2月5日にかけて音楽コンサート4公演が開かれる。天井がガラス張りで開放感のあるホールの利用を促すとともに、来館者に気軽に音楽に触れてもらうのが目的。県内で活動する弦楽やフルートアンサンブル、合唱団などが美術館で親しみやすい演奏を繰り広げる。


コンサートが開かれる高松市美術館のエントランスホール


 同館は昨年9月、エントランスで演奏会やダンス、演劇公演などを開催する団体を初めて募集。選考の結果、4団体の出演が決まった。
 皮切りとなる22日午後2時からは「音楽のミニアチュール」と題した公演。高松交響楽団の団員で構成する弦楽アンサンブルや金管五重奏団が出演し、作曲家久石譲さんが手がけた「となりのトトロ」「魔女の宅急便」などスタジオジブリ作品の楽曲を取り上げる。
 同日午後5時半からはピアニストの加島華奈子さん(観音寺市出身)、チカコシュカさん(観音寺市出身)、バイオリニストの西浦詩織さん(高松市出身)による「印象派の絵画と楽しむ音楽」。会場の壁面にモネの絵画などを投影してドビュッシーやストラビンスキーらの楽曲を奏でる。
 2月5日午後2時からは県内のフルート奏者でつくる「クリシュナフルートアンサンブル」がムソルグスキーの「展覧会の絵」などを披露する。
 一方、高松市の児童も歌声を響かせる。4日午後2時からは栗林小合唱部が登場。4~6年生45人程度が出演し、日頃の練習の成果を披露するコーラスコンサートも予定している。



 開催日は椅子席を設ける。「印象派の絵画と楽しむ音楽」のみ有料で一般2千円ほか(当日券あり)。「印象派の絵画と楽しむ音楽」の問い合わせはMGKアーティスト企画、メール〈shkolapiano@gmail.com〉。その他の公演は無料。

(四国新聞・2023/01/19掲載)



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