香川県産オリーブの実から採取した「さぬきオリーブ酵母」で仕込んだ日本酒の新酒発表会(県酒造組合主催)が23日、高松市のホテルであり、組合に加盟する4社が今年の新作を披露した。いずれも果実のような香りと爽やかな酸味が特長で出来栄えは上々という。


さぬきオリーブ酵母を使った4社の日本酒と代表者=高松市のホテル

さぬきオリーブ酵母を使った4社の日本酒と代表者=高松市のホテル


 同組合は独自性や新規性の高い日本酒を開発しようと、県産業技術センター発酵食品研究所(小豆島町)とオリーブ酵母を研究。2016年に同酵母を発見し、20年から小豆島酒造(小豆島町)、西野金陵(琴平町)、綾菊酒造(綾川町)、川鶴酒造(観音寺市)の4社が商品化している。
 今年の出来栄えは、米の質が良く、仕込み時季の気候が酒造りに適していたことからも非常に良いといい、高松国税局鑑定官室も「爽やかな香りがあり、きりっとした酸味と味が調和している。香りが穏やかで酸味がしっかりあることから料理の味を引き立てる」と評した。
 いずれも720ミリリットル瓶入りで、小売価格は1683~2798円。アルコール度数は14~17%。県内の百貨店やスーパー、酒販店などを中心に販売する。
 同組合の川人裕一郎会長は「各社が酵母の特性をつかんだことで、より一層品質が良い状態に仕上がった。どんな料理にも合うと思うので、楽しんでほしい」と話した。

(四国新聞・2023/01/24掲載)


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