香川県高松市の屋島山上で一帯を美しく彩る「屋島冬のライトアップ」が行われている。プロジェクションマッピングによる趣向を凝らした光のショーが繰り広げられるなど、大勢の家族連れや若者らを幻想的な世界にいざなっている。19日まで。


プロジェクションマッピングで幻想的な空間が広がる屋島山上交流拠点施設=高松市屋島東町

プロジェクションマッピングで幻想的な空間が広がる屋島山上交流拠点施設=高松市屋島東町


 冬場のにぎわい創出とともに、夜の観光を充実させようと、山上で観光業を営む事業者らでつくる屋島山上観光協会が初めて実施。冬の風物詩となることを目指した実証実験で、山上からの美しい夕景や夜景もPRする。
 市の山上交流拠点施設「やしまーる」では「瀬戸内海の夜の世界」と題し、屋外広場の地面にプロジェクションマッピングで花火や星空、クラゲなど7種類の映像を投影。色とりどりの光景が次々と浮かび上がる中、クジラやイルカが泳ぐ姿なども映し出され、子どもたちが歓声を上げながら元気に走る姿が見られた。
 山上観光駐車場から屋島寺や新屋島水族館などを巡る園路では、れいがん茶屋前など3カ所をライトアップ。「冬のホタル」のタイトルで、周囲の木々を緑色のレーザーライトで照らしている。
 家族と訪れた栗林小3年の島崎遥さん(9)は「広場では歩いたところに波紋のようなものができていたのが不思議だった。きれいだし、楽しかった」と声を弾ませていた。
 点灯時間は日没ごろから午後9時ごろまで。

(四国新聞・2023/02/07掲載)



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