丸亀港と広島、手島、小手島の広島地区3島を結ぶ備讃フェリー(香川県丸亀市)の新フェリーが完成し、7日に同港停泊中の船内で就航式が行われた。船名は公募で3島の名称を組み合わせた「ひろておん」に決まった。19日の始発便から運航を開始する。


丸亀港と広島地区3島を結ぶ新フェリー「ひろておん」=同港

丸亀港と広島地区3島を結ぶ新フェリー「ひろておん」=同港


 ひろておんは、現行フェリーの「しわく丸」の後継船として建造。大きさは同船とほぼ同じで、総トン数243トン、全長39・0メートル、旅客定員は150人。高齢者らが利用しやすいよう船内はバリアフリーにも対応している。
 船名は3島の住民を対象に公募し、小手島中学校3年の今中章乃さん(15)と同校の丸岡美由貴教諭が2人で応募した作品を選んだ。丸岡教諭は「島の頭文字をつなぎ、最後に『ん』をつけることで、かわいらしさや多くの人に親しんでもらいたいという思いを込めた」と説明。今中さんは「高校に進学すると島を離れる。今からひろておんに乗って島に帰るのが楽しみ」と笑みを浮かべた。
 就航式には関係者ら約30人が出席。同社の天野雄二郎社長は「就航を迎えられて大変うれしい。使い勝手がいい船になっているので大勢の人にご利用いただければ」とあいさつ。テープカットで祝福した。

(四国新聞・2023/2/9掲載)


備讃フェリー



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