香川県仲多度郡琴平町の琴平高校の生徒と近くの和菓子メーカーが、共同でオリジナルスイーツを開発した。たい焼きの皮を器にした「こんぴら大漁たいパフェ」で、同町の毎月10日のイベント「こんぴら十帖」に合わせて売り出す。生徒たちは「おいしくて、ボリュームもある。このスイーツを目当てに、琴平に多くの人が訪れるようになってほしい」と期待している。


「たいパフェ」の開発に参加した(左から)三好さん、藤沢さん、栗野さん、越智さん=琴平町、琴平高


 スイーツ開発は、地域活性化に向けた中国銀行(岡山市)の発案で、昨年の「こんぴら五街道ムース大福」に続く第2弾。「灸まん」で知られる「こんぴら堂」(同町)が協力し、同校からは藤沢羽遥さん(17)、三好佑月さん(17)、越智春香さん(17)、栗野礼夢さん(17)の2年生4人が、総合的な探究活動の一環として参加した。
 前回の大福は新型コロナウイルス対策もあって冷凍品の販売だったが、今回は食べ歩きを念頭に検討。近年、交流サイト(SNS)で話題のたいパフェで写真映えを意識するとともに、手頃な値段や月1日だけの販売というプレミアム感を出して、リピーターの獲得を目指した。たいパフェの販売店舗は東京などに限られており、4人の強い希望だったという。


琴平高生が企画した「たいパフェ」


 約4カ月かけて開発したたいパフェはカスタードクリーム味、小倉クリーム味、抹茶カスタードクリーム味の3種類。高さ約15センチ、直径6~7センチのたい焼きの器に、ベースのクリームと生クリーム、カステラ、アイス、おいりなどが入り、肉球の形をしたもなかが添えられる。皮は温かく、中身はひんやりしている。価格は500~600円。
 10日は、参道近くの和菓子店「琴福庵」で午前9時から午後5時まで販売する。来月以降のこんぴら十帖でも扱う予定。

(四国新聞・2023/2/10掲載)


こんぴら十帖


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