紗幕の映像と歌声“共演” 四国二期会「オペラ・ガラ・スクリムコンサート」 26日・レクザムホール
香川県内を拠点にオペラ公演を手がける声楽家団体「四国二期会」の「オペラ・ガラ・スクリムコンサートⅡ」が26日、香川県高松市玉藻町のレクザムホールで開かれる。新型コロナウイルス感染症対策として、舞台と客席の間に舞台上が透けて見える薄い「紗幕(しゃまく)」を下ろして行う公演。ソリストの歌に合わせて過去のステージ映像などを紗幕に映し出し、華やかで臨場感あふれるコンサートを繰り広げる。
紗幕を使った公演は、ステージをマスクのように覆うことでコロナ下でも安心してオペラを楽しんでもらうのが狙い。照明の工夫によって、ソリストが紗幕の映像の中で歌っているように見えるのが特徴で、観客は曲の場面をよりイメージしやすくなるという。
前回は過去に行ったオペラ公演の動画を投影したが、2回目となる今回はアンケート結果を踏まえ、過去のステージ画像やイメージ写真などの静止画を使用。ソリスト12人による舞台上での演技を交えて披露する。
プログラムはオペラ9作品の中から12曲を選曲。「カルメン」より「闘牛士の歌」や、「愛の妙薬」より「太陽がかんかんに照っているときに~なんと美しく愛しい人」などを一部合唱付きで歌い上げる。ピアノは服部容子。
同会理事長の若井健司香川大教育学部教授は「前回公演では場面の理解が深まったとの声が寄せられた。さらに改良を加えた舞台を楽しんでほしい」とした上で、「オペラをもっと好きになってもらうための一つの手段として今後も活用したい」と話している。
午後2時開演。会場は小ホール。入場料は一般3千円(前売り2500円)ほか。問い合わせは同会、電話070-5682-6534。
(四国新聞・2023/02/16掲載)